不思議な感覚、気づけば読み終わっていた「足摺り水族館」
まず最初に言う、私はこの漫画を”普通の漫画好きな人”におすすめはしない。反対にとにかく不思議なものが好き、わけわからん雰囲気が好きという変わり者におすすめしたい
独特な世界観に引き込まれる「足摺り水族館」感想
足摺り水族館とは
panpanyaがそれまでに描いた短編漫画作品を一冊に纏めたもので、総ページ数300ページ以上を藁半紙にコピー、和綴じで自家製本されています。また私家版「足摺り水族館」は「一冊の本をして水族館感を体現させる」というコンセプトのもと制作され、これもひとつひとつ表紙を特殊加工し、手作りしています。
引用:足摺り水族館 | 1月と7月
独特の紙質だったから手が込んでいるな、程度に思っていたのだが自家製本だったのか。
自家製本漫画を買ったのは初めてだ。本の作り自体はしっかりしていたので自家製本だとは思わなかった。
表紙はえんぴつで書いたような独特な雰囲気(どんなジャンルの漫画なのかさえわからなかった)せっかくなので感想をまとめようと思っていたのだが…
とにかく感想を言葉にするのが難しい
私の語彙、文章力不足といえばそれまでなのだが、正直あらすじを書く事さえ難しい(だから気になる人には一度読んで欲しい!貸すよ!)
画像引用:足摺り水族館 | 1月と7月
読んでいる時も読み終わったあとも不思議な浮遊感があって物語をつかめているのかいないのかさえ怪しいくらい。
特に出だしというか読み始めは(私の感性が乏しいからか)本当に意味がわからなかった。
意味が分からないというのは語弊があるかもしれない、つかみどころがないという表現が適切かな。
画像引用:足摺り水族館 | 1月と7月
舞台は現代のようで過去のようで未来の話のよう。
人間のようなものもいるし、人間でないようなもので溢れている。
結局のところファンタジーなのだけれど、妙なリアルさを感じる瞬間もあってすごく曖昧。その曖昧さともともとの不思議な雰囲気にどんどん引き込まれてしまう。
最初は「なんだこれ…」と首をかしげながらページをめくっていたのだけれど、中盤から「な、なんだこれ!!?」と先にどんな不思議なものがあるのかという興味からページをめくっている自分がいた。
画像引用:足摺り水族館 | 1月と7月
うん、私の場合、この作品に対して面白い・面白くないではなくて単純に引き込まれるものがあったと言えばちょうどいいかもしれない。
最初から最後までこの不思議な浮遊感を感じた漫画は初めてだった。
今でもこの漫画をどう表現したらいいか分かり兼ねているのだからやっぱり面白いのだ。
気になった方はぜひ一度こちらのサイトを見てほしい
この独特な世界観を言葉で表現してくれる猛者がいたら是非友達になりたい
以上、独特な世界観に引き込まれる「足摺り水族館」感想でした。
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