あの詩暢ちゃんが泣いてる・・・!?表紙の涙のワケは!? 遅ればせながら2014年4月11日発売ちはやふる24巻の感想です。
感想といいつつネタバレもあるのでご注意を!また今回は名人戦とクイーン戦が交互に入り混じるので分けてまとめました。
ちはやふる 24巻 「クイーン、覚醒。」 感想
競技かるた最高位への挑戦―。
彼岸の切符は、その座に縣ける師匠・原田の手に握りしめられていた。
ほどなくして、千早と太一のもとに現名人・周防久志との練習試合のチャンスが舞い降りる。対戦の中でちはやが掴んだと打ち明ける名人の”弱点”に、原田は・・・‥・?
一方、クイーン・若宮詩暢は自分の武器を最大限に磨き上げ、決戦の舞台に臨む。
かるたの聖地が熱く燃える―。
最高峰・名人位クイーン位決定戦はじまる!
ついに始まりました名人・クイーン位決定戦!
名人位:周防久志 vs 原田先生(挑戦者)
クイーン位:若宮詩暢 vs 猪熊遥(挑戦者)
ちはやも太一も新もいない今回の名人戦
近江神宮で試合を繰り広げるこの四人、実は「ちはやふる」という作品の主人公ではなく脇役たち。ですが彼らは過去23巻までにちはや達が一戦交えてきた良きライバルであり師匠達。
そんな四人が繰り広げる激戦!面白くないわけがない!
そして帯には「クイーン、覚醒。」の文字が!しのぶちゃん好きとしては嬉しい限り!
では早速、細かい感想に参ります!
「クイーン、覚醒」
24巻はやっぱり千早と新からスタート!
23巻終盤で新から千早に告白しているので流石に触れないわけにはいきませんよね・・・。
熱のせいで名人戦を観にやってこなかった新を心配した千早が電話を! 二人して頬を染めながら会話が~(新は風邪で渋々自宅観戦することに)
そして電話を切ったあとの千早がこんなことを!
「好きだって言われた日から指先とお腹がいつもあったかくて変なんだよ 新のせいで変なんだよ」
「もし会ったら全部燃えそう」
はぁ…なにこれ…orz
もうなんで顔を赤くしてるの~!!やめてやめて太一もいるんだよ!!
まぁ今回は恋愛メインの巻ではないのでこちらの話題は(私が太一派だから)さっくり終わらせて・・・
さて、本題の名人・クイーン戦について。
無敗のクイーン若宮詩暢が負けます。
正確にはクイーン戦 2戦目に負けます。連勝記録が止まってしまったのです!
無敵で誰よりもかるたを札を好きなしのぶちゃんが負けるなんて・・・
どうして若宮詩暢が一敗を喫してしまったのか。
まず一戦目から運命戦というギリギリの戦い。詩暢ちゃんが重い袴を着ているということもあったのですが、猪熊さんの執念も半端じゃない。その二人がぶつかった結果の運命戦。
そして個人的な一試合目の名シーンはここ
「この札たちが私を選ばんはずない」
詩暢ちゃんの勝利の瞬間のセリフなんですが札と沢山の時間を過ごしてきた詩暢だからこそのセリフ地と自信。クイーン戦一試合目は若宮詩暢がしっかりと一勝。
ところが詩暢ちゃんは次の二試合目で負けることに。
負けてしまった原因は、一試合目と二試合目の間の休憩中に詩暢ちゃんの大きく心が乱れされる出来事が起こったから。きっかけは休憩中に母親から告げられたこのセリフ。
「あの人は政治家であんたはきれいな看板娘や」
”あの人”とはしのぶちゃんのおばあちゃんのことなのですが、ちはやふる8巻でかるたにぞっこんだった詩暢を”かるた会”に連れて行ってくれた人。つまり詩暢ちゃんが競技かるたを始めるきっかけを作った人。
そのおばあちゃんが買ってくれた高価な袴を着て試合に望んでいた詩暢。しかしおばあちゃんにとってはそれも政治活動の票集めの一環、アピールでしかなかったのか…。とこう思ってしまったんです。
またそれに追い討ちをかけたのが千早のこのセリフ。
「私も勝ってここに来たかったけど、予選が修学旅行とかぶっちゃって」
以前、”またかるたをしよう!クイーン戦で!”と約束した千早はクイーン戦より修学旅行を優先した…ここで詩暢ちゃんの中で何かが崩れてしまった。
そんな精神状態で迎えた二試合目、まったく自分の試合が出来ず詩暢ちゃんは4枚差で負けてしまう。
二試合目の個人的な名シーンというか大事なシーンはここかな…
「一人になるほど強いんやったら、うちはいま最強やないんか」
引用:(C)末次由紀/講談社
ちはやふる(24) (BE LOVE KC)
同年代の子とは戦わず、一人でかるたをしたほうが強くなると教えられてきた詩暢にとっては衝撃の敗北だったことに違いないですね。
そして試合直後の詩暢ちゃんのこの動揺っぷり…
引用:(C)末次由紀/講談社
ちはやふる(24) (BE LOVE KC)
若宮詩暢のこんな姿を誰が想像したでしょうか。
クイーン戦は1勝1敗。
ここポイントになるのは詩暢ちゃんがこの後の試合までにきちんと気持ちを立て直せるか。
三試合目を迎える前、休憩時間に近江神宮へ参拝した詩暢。そのあとを追ってやってきた千早にマフラーを渡すシーンも。
表面上は孤独を貫いてきた詩暢ちゃんでしたが、やっぱりおばあちゃんが好きで千早のことを認めていてかるたが大好きなんですね。
千早もなんとか詩暢ちゃんを応援できないかと急遽たすきを作って、詩暢ちゃんの袴の袖をまとめてあげることに。これで重い袴の袖もすっきり!詩暢と千早の表情もスッキリ!(修学旅行発言で詩暢ちゃんの心が千早から離れていかなくてよかったぁ…)
そういえば詩暢が休憩中に神宮でお願いしたことって?
「みんな迎えに行くよ」
うむ、実に詩暢ちゃんらしい。このみんなっていうのは詩暢ちゃんが愛してやまない札たちのこと、つまりは次の試合は勝つ宣言!しっかり気持ちを立て直しました。
そして臨む(クイーン戦)三試合目…勝負の行方は?というところで24巻は終了。
次は名人戦について
現名人 周防久志
さて名人戦についてです。まず一試合目、そもそも勝つ気がない周防名人。
サングラスをかけて会場に現れ、暗記時間中に会場の外で誰かに電話をかけているという始末。そんな名人の姿を見た千早が「あんな人が名人だなんて嫌だ」と思ってしまうほど。
千早にとって名人戦クイーン戦は夢であり、憧れの場所ですからそれも当然。
名人はいつも通り、枚数をコントロールして試合を運命戦へ持ち込みます。結果、原田先生に軍配が上がり名人が負けたのですが…
「これで最後かと思ったら長く居たくなって」
つまり試合の勝ち負けすら調整して名人戦を5試合フルに戦うつもりでいたのです!(周防久志…なんて恐ろしい子っ!)
どこまでいっても不真面目な周防名人。二試合目も(クイーン戦の4枚差にきっちり合わせた上で)負け。
現時点で原田先生が2勝と王手をかけている状態。周防名人にあとはなくなりました。
そして三試合目になった途端、ターボをかける周防名人。ここで負けてしまえば名人戦は終了ですから、普段はしない囲い手をしてみたり…。
解説の人は中継カメラがクイーン戦から名人戦に移ったからでは?なんて言ってましたが、あながちそれも間違いじゃなさそう。
だって周防名人、試合前に必ず誰かに電話をかけているんですよ。それも名人戦を見ているかどうかの確認。なんだか名人にも何かありそうな予感…。
とまぁまだ分からない部分は置いといて、三試合目は周防ターボの結果圧勝。原田先生が今後の展開を見越して休憩試合にしたっていうのもありますが。
24巻最後の一戦、名人戦四試合目。
原田先生は体力的にもここで勝負を決めたいところ。最初から反則ギリギリ(ほぼ反則)の札の入れ替えをするなど勝利への執念を見せます。
そしてここで大事になるのは以前、千早が見つけた周防名人の弱点
「視界のはじの札がよく見えていないような――――」
さぁ、原田先生はこの弱点を利用して周防名人に勝つことができるのか!というところで名人戦は一区切り。
あ~早く結果が知りたい!
まとめ
なんと最強の名人周防久志の弱点は”目”だったとは…。周防名人が常にサングラスをしていたのも納得。視力が弱い人に強い日の光は大敵ですからね。
それにしても一番最後のページの原田先生のセリフ(心内文)はひっかかったなぁ。
「君と違って喜ばせたい人間がおるんだ 獲るぞ名人位」
う~ん、それはちょっと違う気が…。原田先生が周防名人を勘違いしているんじゃないかな~と。24巻の周防名人の行動(休憩時間に電話をかける)を見ると誰か試合を見て欲しい相手がいたように思えるんですよね。
というより、単純に24巻で周防さんが悪く言われ過ぎな気がしたんです。目が悪いのが本当だとしてだったらなんでかるた始めたんだろうとか想像するとね、なにか深い理由があるんじゃないかと…。
あくまで妄想ですが(笑)
それにしても詩暢ちゃんと千早仲良くなりましたよね~。修学旅行の件で、千早に開きかけていた詩暢ちゃんの心が閉じちゃうんじゃないかってヒヤヒヤしました(^_^;)
とりあえず名人・クイーン戦ともに次巻で決着ですかね。早く読みたい!
以上、ちはやふる 24巻 「クイーン、覚醒。」 感想でした。
コメント
しのぶちゃんかわいいですよね
自分は、甘糟、詩暢ちゃん、須藤が好きです☆
薗花梓さん
コメントありがとうございます!ちはやふるは魅力的なキャラクターが多いので楽しいですよね!