美大・芸大に行く奴・・・皆脳内お花畑のピーターパン症候群のどうしようもない奴らの集まりなんです!!
特に油絵・彫刻・日本画がやばいらしい※東村アキコ先生曰く
実はこれ、ドラマ化された「主に泣いてます」や「海月姫」等、私のツボにグッとくる面白い漫画を描いていらっしゃる東村アキコ先生のドラマチック・メモリーズ「かくかくしかじか」3巻に美大生のピータパン症候群について書かれているネタ。
というわけでタイトルに美大の闇なんて書きましたが冗談です(笑)
私の知っている美大生は割かしまともな方々ばかりです。
ではでは本題に戻って感想を・・・。
<追記>この記事のアクセス数が増えたので何事かと思ったら
twitterでも話題になっていたようですね!
美大生の間でしばらくは話題になりそうな予感(笑)
かくかくしかじか 3巻 ネタバレ&感想
美大生の就活実態
言われてみれば気になりますよね!美大生の就活!かくかくしかじかに答えがありました!(?)
4回生「就活なにそれ?おいしい?)^o^(」
ここで記事のタイトルにもなっているピーターパン症候群の話題になるわけです。
一連の流れに思わず笑ってしまいました。(美大生の人ならもっと共感できるのではないでしょうか?)
かくいう東村アキコ先生(以下アキコ敬称略)も就活をあまりしていない美大生の一人。作者は自身の事を「バカ大学生」と表しています。
漫画家になりたくて大学に入ったはずなのに「バカ大学生」と成り果ててしまい在学中に漫画は描かなかったそうです。
そうして親に言われるがまま教員採用試験を受けるが失敗・・・。路頭に迷っていた時に日高先生から思ってもみなかった連絡が!
なんと、ある学校の”美術教師”の席に空きができたからそこで働け!という内容でした。
実はまだ日高先生に「漫画家になりたくて美大に行った」と告げることは出来ずいたアキコ、その連絡がきた時も「漫画家になりたい」とは言えなかったのです。
そして他にあてもなかったのでそこに就職することになったのでした。
迎えた卒業式
アキコが在籍していた美大は卒業式の時に派手に仮装するのが特徴らしくTVカメラまで取材にくるそうで女子アナが派手な学生を捕まえては就職先を質問し「えっと・・・決まってません(汗)」と答える美大生を全国放送するのがお決まりになっていたそうです。
卒業式も終え、アキコは美術教師として人生を歩んでいくことになったアキコは・・・。
ただいま宮崎県!アキコは先生として帰っt えっフリーター?
大学を卒業し現地の彼氏と遠距離恋愛を固く約束し、しぶしぶ宮崎に帰ったアキコを待ち受けていたのは酷な現実でした。
日高先生「すまん、あの話なくなった!」
実は、日高先生は美術教師にアキコを推薦していたのですが直前になって他の人に決定してしまったのです。
つまりアキコの働き口がなくなった・・・と。かくしてアキコはフリーターに!
結局、親のつてでコールセンターで働くことになったのですがある意味それがアキコにとっての人生の分岐点となりました。
もう本気で漫画家になるしかない
そもそも向いていないコールセンターでの仕事に加えて、日高先生の教室での講師のバイトの日々アキコはすでに限界ギリギリでした。以下、漫画から抜粋
「しかし!!私はこれを読んでいる若人達に声を大にして言いたい!!
人は!!
もうどうしようにもなく疲れた状態の時こそ!!
ストレスで極限まで追い詰められて肉体的にも精神的にも追い詰められた時にこそ!!
夢への第一歩を踏み出す事が出来るんだ!!!」
そうなのです。
ここからが作者東村アキコさんのすごいところ!
追い詰められた状態を抜け出すため会社から講師のバイトから帰っては家で漫画を書く書く書く!Gペンの代わりに油性ペン、スクリーントーンを”しゃもじ”で貼りつけながら3日で仕上げた原稿を毎月読み続けていた「ぶーけ」へ投稿
その結果、なんと入賞していたのです!
すごい!すごすぎる( ;∀;)
こうしてアキコは着実に漫画家への道を切り開いていきます。
しかしここで問題になるのは、日高先生に漫画家になりたかった事を伝えていないことでした。
覚悟を決めてデビュー作を先生に見せるアキコ。しかし先生の反応は思ってみないものでした。
「この落書きで9万!?もっと書いて稼げ!そしたらその金でいくらでも絵が描けるぞ!!」
これは決定的な認識のすれ違いっだったのではないかと思います。
やはり日高先生のいう”絵”と”漫画の絵”は異なるもの。アキコはどちらかの絵を選ぶ決断を迫られていたのです。
そうして漫画家としての未来を考えた時に切り捨てるのは日高先生の”絵”だったのです。次巻へ・・・
超個人的感想
油性ペンとしゃもじ!?衝撃を受けました。
3日で漫画を描きあげ、それが入賞する。これって普通じゃ考えられませんよね。事実は小説より奇なりとはまさにこのことではないでしょうか。
1巻から読み続けていて常々感じることですが、かくかくしかじかって「これ本当にあった話なのかな?」と一瞬疑ってしまいます。
これほどいろいろなことが起こっていてそのひとつひとつが面白いからすごい( ´▽`)
これを読むと、きっとその時はたいしたことないと思っている出来事も振り返ってみれば、とても大切な思い出になるんだろうな~、としみじみ感じてしまいました。
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