ボールルームへようこそ2巻感想「ありがとう僕を舞台に立たせてくれて」

2巻

1巻のラストで突然失踪した兵藤に代わり「三笠宮杯」に出場することになった多々良。困惑する雫と共に、この大舞台を切り抜けることができるのか!

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という事で、さっそくボールルームへようこそ2巻の感想を!(ネタバレも含みます)

前巻の感想: ボールルームへようこそ1巻感想「僕は変わらなきゃ―。」

ボールルームへようこそ2巻感想「ありがとう僕を舞台に立たせてくれて」

  1. 三笠宮杯「音楽が鳴ったら踊る!」
  2. ダンサーズ・ハイ「情熱のタンゴ」
  3. パートナー「リード&フォロー」
  4. たたらの舞台「自信と存在感」
  5. 超個人的感想

三笠宮杯「音楽が鳴ったら踊る!」

兵藤が行方不明のまま三笠宮杯、スタンダード2次予選が始まる…。

パートナーである兵藤を待っていた雫の手を取ったのは、なんとダンス初心者の富士田 多々良。

実は多々良をダンスの道へ導いた張本人、仙石さんの指示で「兵藤の代わりに花岡雫と踊る」ことになってしまったのです。

俗にいう『替え玉出場』ってやつ! 絶対だめでしょこれ!

そんなこんなで三笠宮杯の舞台に立ってしまった多々良。会場の雰囲気に圧倒されて動くことができないまま曲が流れてきてしまいます。次の瞬間、

「音楽が鳴ったら踊る!」

固まっていた多々良に届いたのは、雫の声。我に返った多々良は緊張で手が震える中、見よう見まねでステップを始める。

ぎこちなく始まったワルツでしたが、カチッとステップがつながる瞬間が! これに驚いたのは雫と仙石さん、兵藤の振り付けを知っている面々。

そう、多々良はこの状況で兵藤・花岡ペアの振り付け(バリエーション)を踊り始めていたんです。

これは多々良が兵藤の踊りを見て、シャドー練を重ねて覚えていたもの(普通ならこんなことはできない)。

さらに、シャドー練で常に雫を意識していたから、ぴったりと合わせることができてしまった! これには「なんで私は踊らされちゃってるのよ!」と雫もビックリ。

結果として多々良は兵藤の振り付けを踊り、そのあとは即興でワルツを踊り切ってしまったのです。

トラウマになると言われた大舞台、それを笑いながら踊りきってしまった多々良のダンスの才能パなくない!? 普通だったら耐え切れないよね!

そして1ヒート分、無事に踊り切った多々良の前に現れたのは、行方不明だった兵藤。

実は、兵藤はこの大会が始まる前に足に怪我をかかえていました。さらに会場の階段で足を踏み外していたため悪化したため姿を消していたのです。

が、自分の替え玉として雫のワルツ踊り切った多々良を見て闘志メラメラに!

「返せ」

多々良の胸倉を思いっきり掴んで、言い放ったこのシーン…クールな兵藤の怒りを感じられるので最高!

もともとワルツしか踊り切ることができなかった多々良の替え玉は、ここで終わり。怪我をしている兵藤の闘志に火がついてしまい…。

仙石は兵藤の怪我に気付いたからこそ、多々良に「替え玉」をさせたんですね。替え玉がバレれたら兵藤は数試合は出場禁止。怪我の治療に専念するしかなくなる。

これを狙ってたはずなのに、多々良が形だけだとしても「兵藤の振り付けも雫も奪ってしまった」から逆効果!

結果的に兵藤は次のタンゴ踊る気まんまんになってしまいました。

「兵藤くんは怪我したまま、踊るの!?」

ダンサーズ・ハイ「情熱のタンゴ」

多々良の踊りで闘志に火がついたせいか、まだ2次予選にもかかわらず、兵藤はものすごい気迫でタンゴを踊り出す。

あまりの迫力に仙石さん、そしてパートナーの雫も「これが兵藤(清治)?」と驚くほど。

怪我をしているはずなのに、バチバチと迫ってくる兵藤のダンスと表情。会場全体が飲み込まれていく描写がいいですよ~。色っぽい!

終わってみれば、会場は兵藤コールに包まれスタンディングオベーション。

兵藤の圧倒的な「情熱のタンゴ」を前に、多々良は改めてレベルの違いを感じる結果となっちゃいましたね…。

と、同時に踊り終わった兵藤の意識はぷつりと途切れ、その場で倒れこんでしまい救急車で運ばれる。運営にも先ほどの「替え玉」がバレてしまい、大会失格

兵藤花岡ペアは6か月の競技会出場禁止に。

自分が「替え玉」出場したせいで、こんな結果を招いてしまったと落ち込む多々良。そりゃ罪悪感あるよね。

周りの人間は、三笠宮杯の大会デビューが多々良のトラウマになったのでは? と心配するのですが…実は違うんですね。

もちろん兵藤や雫への罪悪感もありますが、多々良はあの場でダンスを踊れたこと、拍手してもらえたあの感覚が忘れられず「またあそこに戻って踊れればいいのに!」とこぼすんですよ。

こういうところだよ!! 多々良ダンスに対して貪欲でずぶといところがガシガシ出てて気持ちいい!

そんなやり取りがあった後、多々良が家に帰るとそこにはなんと退院した兵藤の姿が…。

2人で三笠宮杯を振り返りながら「お前も早く舞台に上がれ」「やるよ僕」というライバル感のあるやりとりしてました。

まぁ実力は雲泥の差。兵藤の方が格上なんですけどね~!

「仙石さんといい、兵藤といい、多々良には人を引き付ける魅力があるよね」

パートナー「リード&フォロー」

兵藤が足の治療に専念することになり、一時的にパートナーを失った花岡 雫。

そんな兵藤の留守を任されたのが多々良なのですが…。うーん、頼りない(笑)

これからどうなるのか、というときに現れたのが「ガジュまこ」という赤城兄妹ペア。こちらも兵藤花岡ペアに負けず劣らずの実力派のカップルらしい。

兄である賀寿(ガジュ)は体型的にも技術的にもダンサーとして高く評価されている一方、小柄な妹の真子(まこ)は控えめな性格で陰に隠れがち。

そんなガジュまこペアがどうして多々良たちの前に現れたのかというと…

兄であるガジュが雫とペアと組みたいから!!

私利私欲! いわゆる略奪!? ヒュー! そして雫も兵藤の怪我の件で信頼されていなかったことに癇癪を起し、ガジュと組んでしまうんですよ…!

多々良の立場がない…。

さすがに雫を掻っ攫われては困る、ってことで仙石さんの指示で多々良と真子が組むことに。

赤城妹の真子ちゃんといい多々良といい、初々しい感じがなんともいえない良さ。可愛らしいお似合いカップル!

でも多々良にとっては初めてのカップル練なのでぎこちないったらありゃしない! そこがまた可愛いんだけど!

公園で2人で手を繋いで「リード&フォロー」に挑戦。

目の前の真子を見つめて、心を読み取ってリードしていく多々良。実は目が不自由なおばあちゃんのために相撲の実況をしていたので、わずかな体の動きに対する観察眼がずば抜けているんです。

さらに、つないだ手から伝わるパートナーの微妙な動きをくみ取る力に長けているので真子との「リード&フォロー」を成功させることができました!

さすが多々良! 一度「まこちゃんと向き合う」と決めたらやり通す男ですよ!

もうさ、可愛い二人で付き合っちゃいなさいよ…(老婆心)

たたらの舞台「自信と存在感」

ガジュと雫が公式戦に出場することを阻止するため、多々良まこカップルは非公式戦「天平杯」で勝負をすることに。

ガジュは妹の真子のことを足手まといだと言っているのですが、勝負で真子が勝てばペアを元に戻す約束

ここで課題となるのは多々良ですよね~。

圧倒的に実力が足りない、そして雫以外とまともに踊った経験のない…正直これでどうやって勝つの!?って感じです。

でもね、そんな多々良を支えるペアの真子ちゃんが超いい子なんですわ。可愛いし!

沢山の人の中をかき分けるホール練にも付き合ってくれるし、電話で多々良を励ましたり。健気なんですわ~。正直、結婚したい! 可愛いし!

そんなまこの健気さに答えたい気持ちもあり、多々良も努力を重ねる。

初めてフォローしてくれるパートナーの存在を感じて、まこちゃんのため自分のために「自信と存在感」を備えることができるんですね。

「ありがとう僕を舞台に立たせてくれて」ってセリフがいい。非常に多々良らしい!

ペアとして進み始めた多々良とまこ。天平杯は一体どうなる!? って気になるところで終わってしまいました!

「多々良とまこ、全力で付き合ってほしい」

超個人的感想

はぁ、あっという間に2巻を読み終わってしまった~!

この「ボールルームへようこそ」を読んでいて思うのは、とにかく「踊っているときの流れるような線と、力強い線が混ざるあの表現と表情が、妙にエロい」ってこと(ゲス)

男女ともに色気がすごいんですよ。流し目の感じ、滴る汗、全部が色っぽい。

内容に関していえば、多々良に主人公補正を感じますがそれが少年漫画っぽくてワクワクしますね。

ホールに立って踊っているときだけは別人格のようにドヤる多々良! これぞ主人公って感じ。

新しく登場した赤城兄妹もひっかきまわしてくれそうで、続きが楽しみ。んで花岡雫は兵藤にどんな感情を抱いているのかも気になるところ。

あれは恋っていうよりは信頼できるパートナーでありライバルだよね。

そもそもボールルームへようこそは恋愛要素を進める気はあるのかしらね? これ少年漫画よりだからな~どうなるんだろうか!

そんなところも気になりつつ、続きを楽しみにしたいと思います!

ボールルームへようこその感想はこちら

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