2018年5月にトルコ5泊6日の旅行に行ってきました。今回は2日目「イスタンブール観光編」です。
個人手配した日本語ガイドさんと一緒にイスタンブール旧市街の名所を歩いて観光、そしてボスポラス海をクルーズ!
ぶっちゃけツアーを頼んでいなかったら、こんなに効率よく観光できなかったです。ガイドさんのおかげで充実した1日になりました。
というわけで、撮りためた写真とともにイスタンブール観光の様子を書いていきます。プライベートツアーの手配を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1日目はこちら:成田からイスタンブール「アタテュルク空港」へ【トルコ旅行記・1日目】
プライベートツアーの概要
まずは個人的に予約したツアーについてサクッと書いていきます。
今回の旅はスケジュールがカツカツで、イスタンブール観光につかえる時間はきっかり1日半しかないッ!
我々にはとにかく時間がない!!!
ってことで効率よく観光するために1日ツアー(ひとり120ユーロ)を事前に予約。
120ユーロの中に入館料・昼食代・乗り物代が含まれていて、事前に探したツアーの中でもかなり安いものでした。
こちらのサイト「トルコの旅行|イスタンブール 格安現地ツアー」から予約。大手のツアー会社を通しているわけではないので、メールでのやり取りでした。
不安もあったけどトリップアドバイザーでの口コミがめっちゃ高評価だったので信じることに!これが大正解。
口コミを残してくれた日本人たち…超参考になりました!ありがとう!
王道プラン!イスタンブールの名所を徒歩で観光
前置きはこれくらいにして早速、観光の記録へ
ホテルのレストランで朝食
朝4時30分に爆音アザーンで起こされるハプニングがありつつも、大きなベッドで寝れたのですっきり起きた朝。
支度して9階のレストランへ。
2日目の朝はあいにくの曇り空だったけど、レストランからの景色がうりなホテルだけあって、目の前に広がる町並みはさすが。
関連記事:ホテル アルカディア ブルー」部屋からブルーモスクとマルマラ海が見えて最高でした
ホテルの朝食はビュッフェ形式でした。
とりあえずチーズの種類が多い。プロセスチーズやら、さけたチーズやら、ねじれたチーズやら、なんか具が混ざってるチーズやら…。
さすがチーズ大国トルコ。
パンの種類も比較的多かったし、メインのおかず以外にサラダやカットフルーツもあってそこそこ満足できるラインナップでした。
あと驚いたのはこれ↓
ハチミツが巣ごと置いてあるんですよ! ここぞとばかりにごっそり取って食べました、贅沢~!
朝9時からツアーが始まるので、朝食はほどほどにしてホテルのロビーへ。
ガイドのイルケルさんと合流し、簡単な説明を受けたのちツアー開始!
スルタンアフメット駅
ホテル入り口を出て左、2分ほど歩くとトラム(路面電車)のスルタンアフメット駅に到着。ホテルから駅めちゃ近い!
で、路面電車ってもっと古臭いのを想像してたけど普通に近代的でスタイリッシュな車両でした。
車道にはいちおう横断歩道があるけどほぼ意味なさそう。歩行者はトラムと車が通らないときに好き勝手に渡れました。
ミリオン ストーン
トラムには乗らずに歩いていると…
路端にスッと現れた石柱「ミリオンストーン(The Million Stone)」
「一体なんじゃこりゃ~?」
と思っていると、ガイドのイルケルさんがすかさず解説してくれました。
ようは東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都コンスタンティノープルから他の都市との距離を計算するためのゼロ地点(始点)を指す石柱なんだって!
なんとなくロンドンの本初子午線的な?日本でいう明石的な?(全然違う)
後からいろいろ調べたときにこんがらがったのですが、イタリアにあるローマ街道の始点「黄金の里程標」とはまた別物でした。
東ローマ帝国とイタリアのローマごっちゃになるよね(世界史学んだはずでは…?)
地下宮殿「バシリカ・シスタン」
ミリオンストーンから少し歩き道路を曲がった先にあったのが、有名な地下宮殿バシリカ・シスタン
地上のチケット売り場にはすでに列が…
だがしか~し、私にはガイドさんがついているッ!!
ってことで並ぶことなくサクッと中に入ることができました。
チケット購入の列を横目に(待ち時間ないってサイコー!)、階段を降りていくと少しひんやりジメジメした空気に。
なかは結構うす暗いです。私が撮った写真は明るくなるように少し加工していて、肉眼ではここまで綺麗には見えないです。
地下宮殿と呼ばれているけど実際は1500年前につくられた地下貯水池。
発掘中に見つかった最奥の柱の根元にあるメデューサの顔が見どころで、みんな記念写真撮ってました。
ちなみにトムハンクス主演映画「インフェルノ」の最後のシーンでコンサートやってた場所です!!
余談、日本にも似たスポットがある
トルコの地下宮殿を見て、日本の埼玉県にある「首都圏外郭放水路」が頭に浮かびました。
ここも地下神殿と呼ばれていて、迫力のあるスポットです。個人でも見学できるので気になる方はぜひ!
トプカプ宮殿
話をトルコへ戻して…地下宮殿バシリカ・シスタンを出てアヤソフィアの裏側へまわります。歩くことおよそ5分。
やってきましたトプカプ宮殿。オスマン帝国の君主が住んでいた場所です(東ローマ帝国とかビザンツとかオスマンとかもうわからん!)
ていうかいつのまにか空めっちゃ晴れてる~! 日差しがまぶかったのでサングラスを装着。
上の模型+さらに外園があってとにかく広い。ゆっくり歩きながら回るだけで2時間かかりました。
トプカプ宮殿にはたくさんの見どころがあるのですが、宝物館が改装中で入れなかったのが非常に残念…。
有名な「トプカプの短刀」とか「スプーン職人のダイヤモンド」見たかった~。
宝物館は見れませんでしたが、建築を見るのも楽しかったしオスマン帝国の歴代君主の絵がずらりと並んでいる部屋とか迫力がありました。
武器の展示には日本刀があったりして西洋・東洋の混ざり合った文化が感じられて面白かったし、なによりイルケルさんの解説があるから満足度が高すぎです。
所要時間:1時間半~3時間
ミュージアムパス:使える
ロカンタでランチ
トプカプ宮殿を出たらバシリカ・シスタン方面へ戻り、グランド・バザールまで歩きます。
途中、「Degirmencioglu」というロカンタ(日本でいう大衆食堂)に立ち寄ってランチ&休憩。
店内はよくある普通の食堂って感じ。目を引くのはメイン・サラダ・スープそしてデザートなどの料理が数十種ならんでいるカウンター。
そこで3種類すきなものを選んで店員さんに伝えるとお皿に盛ってくれます(マックのセットメニューを実物見ながら選ぶイメージ)
横にあるレジに進んでお金を払ったら、トレーを受け取って空いてる席を見つけて食べるって感じ。
私の場合はツアー料金に昼食代が含まれているのでその場での支払いは一切ありませんでした。
レジ直前でバゲットをもらえたので、3品中1品をお米にしなきゃよかったと、少し後悔。
料理はどれも普通に美味しかったけど、やっぱり肉系が入っている料理が食べやすかったかな。
牛乳ビンのようなものは「Ayran(アイラン)」といって古くからトルコで愛飲されているもの。
いたるところで見かけたのでどんなものかと思い飲んでみましたが「ちょっとしょっぱい飲むヨーグルト」としか言い表せない。
慣れない…というか「飲むヨーグルト=甘い」想像してしまって舌で感じる味とのギャップに処理がついていかない味。
最後にイルケルさんのおすそわけで、デザート(たぶんキュネフェ)を一口もらったのですが…
美味しいどうのこうのの前に激甘すぎて衝撃!!
トルコのデザートは「甘い」で有名だけどここまで甘いとは…!
よっぽどの甘党じゃなきゃ一人で食べきるのは難しいよ絶対! のどがカラカラになりました(笑)
トイレを済ませたりなんだりして計1時間ほど休憩してふたたび町へ出発。
グランドバザール「カパルチャルシュ」
グランドバザール方面へ進んでいくとだんだん通りがにぎやかになってきました。お土産屋さんがわんさか!
バザールでござーる!なんてCM昔あったよね。ということでグランドバザールに到着!
日本でいうアーケードの商店街です。
入口には警備員と金属探知機(?)があったので通りましたが、あれちゃんと効力あるんかな。
バザールの中に入るとどこまでもお店!お店!お店!!!
足元から頭の上までお土産品が並んでる。その巨大さにびっくり。迷ったら終わり、ひとりだったら表に出られないレベル。
トルコ絨毯やターコイズブルーの陶器、シーシャ、お土産向きの小物がたくさんありました。
こういう観光地兼お土産スポットって客引きがしつこいイメージがあるけど、トルコは全然ですね。歩いていると「ニーハオ」と声をかけられる程度でした。
気になるものもあったけど、このあともたくさん歩くし荷物が重くなるのがイヤだったのでグランドバザールで買い物はしませんでした。
エジプシャン・バザール
アーケードを抜けたら次のバザール「エジプシャン・バザール」へ歩きます。
休日だったからかどこみても人!人!人〜!
途中で見つけた気になる店に立ち寄ったりして、グランドバザールからエジプシャンバザールまで30分ほどかかりました。
グランドバザールは絨毯や陶器のような土産品が多かったけれど、エジプシャンバザールは雰囲気がガラっと変わります。
並んでいるのはドライフルーツやスパイス・お菓子ばかり! 別名「スパイス・バザール」と呼ばれているのも納得。
イルケルさん情報によると映画「007・スカイフォール」でここの屋根の上をバイクが走ったシーンがあって、そのときに建物が壊れたから訴訟問題になっているとか。
歴史的な建造物の上をバイク走らせるとか、ハリウッドまじすごい。
ここから「エミノニュ広場」方面へ歩いていきます。
この辺りは観光客ではなく現地の人が買い物する場所なのかな? 道の両脇にはチーズや魚など食材の量り売り店がたくさん!
途中カフェもあったりして土日の原宿、竹下通りを彷彿とさせる雰囲気でした。
ボスポラスクルーズ
人をかき分けかき分けようやくエミノニュ広場に到着。けれどここもすごい人の数。
でも大丈夫!!
ここからは人の群れとグッバイして船に乗って優雅にボスポラス海クルーズなのであ〜る!
写真の右奥あたりにある船乗り場から乗船しクルーズスタートです!
左岸はヨーロッパ大陸、右岸がアジア大陸。
その間の狭い海ボスポラス海峡を城塞「ルメリ・ヒサル」あたりまで進み折り返す。
そんな約1時間半のショートクルーズは、モスクやカラフルな別荘地など見どころも多くてあっという間に時間がすぎていきます。
船から見るイスタンブールの街はとても綺麗でした。
で、船内の様子はというと…
優雅とは言えず…騒がしかったです!
チャイを配るお兄さんが歩き回ってたり、ふと隣を見たらどこからか持ち込んだバースデーケーキを出して誕生会してたり…
みんな自由すぎて、それを観察するのも面白かったな〜。誕生日会のセッティングと片付けの素早さが今になって笑えてくる。
黄金船のサバサンド(トルコ名物)
クルーズを終え、船を降りたら小腹がすいたらエミノニュ広場でひときわ目立つ人だかりに直行しましょう!
そう、名物サバサンドを売っている黄金船です。
常に人が並んでいるので広場から船の全貌をみることはできませんでしたが、ボスポラスクルーズ中にフェリーから3隻の黄金船を見ることができました!
この船の中でサバサンドが作られているんですね。
とりあえず船の前にできている列になんとなく並んで買い物チャレンジ!
店員さんに声をかけられたらとりあえず欲しい数を英語で伝えればオッケーっぽいかな。
ひとつ10TLだからお金の計算もカンタン!すぐにサバサンドを買うことができました。
サバサンドはコンビニで売っているコッペパンくらいのサイズで結構大きい。
パンの間に挟まっているのは焼きサバと玉ねぎ、レタスだけ。超シンプル。
食べてみると思ったより魚臭くもなく、食べ応えのある素朴なフィッシュバーガーって感じかな~。
めっちゃうまいリピート確定!ってワケではなかったけど普通に食べられたし、旅の記念にはなったかな。
(ネット情報によるとガラタ橋の向こう岸にあるサバサンドのほうが美味しいらしい…)
ちなみに黄金船の隣で売っていた真っ赤なピクルスジュースがサバサンドにぴったり!
らしいんだけど酸っぱそうで飲む勇気がでませんでした〜。
こちらも記念に飲めばよかったな~とちょっと後悔!
アヤソフィア博物館
エミノニュからトラムに乗って移動。歩行者スレスレのところを走るので結構ビビります。
最初に通ったスルタンアフメット駅に戻り、向かった先は「アヤソフィア博物館」
時刻は午後15時半ごろ、チケット売り場はいまだ行列。さすが人気スポット。
ただ~し!私たちにはガイドさんが(略)ここも並ばずにすんなり入ることができました。
アヤソフィア(ハギア=ソフィア聖堂)の中は想像していたよりはるかに荘厳。大きな空間に思わず息をのむ。
雰囲気がねFF10に出てくる寺院っぽくてすごく好きです。
しかし!!ここも工事中でした!!
トプカプ宮殿の宝物館につづきタイミングが悪くて悲しい。がっつり足場が組まれていて本来の迫力の半分くらいしかなかったと思います。
工事中だったけれど、今回トルコに行って見てきたモスクの中で一番好きだったな~。
キリスト教聖堂とイスラム教モスクが混ざり合ったあの不思議な空間、なかなか無いと思う! 改修が終わったころにまた行きたいな〜!
所要時間:45分~1時間半
ミュージアムパス:使える
スルタンアフメト・モスク「ブルーモスク」
アヤソフィアの隣にあるブルーモスクこと「スルタンアフメト・モスク」へ。ふたつのモスクの間にある噴水公園を歩いていきます。
『世界で最も美しいモスク』とも言われるスルタンアフメト・モスクに到着!
女性は入り口でスカーフ(ヒジャブ)を貸りることができるので、それを頭にかけ中に入ってみると…
な、なんてこった〜!!!
アヤソフィアにつづきブルーモスクも修繕工事中!!! ブルーモスクの天井を印刷した紙が貼ってあるだけっていうね。
一番見たかったあの天井を見ることができませんでしたーッ!! か、悲しすぎる…!
どうにか見えないかと脇から、横から、裏からのぞき見してみましたが…う~ん雰囲気はつかめそうだけど…ダメだこりゃ!
天井は諦めて、こちらはモスクの中に4本ぶったててあるやばい太さの柱。
進撃の巨人でも中に入ってんのか?ってレベルの迫力でした。
そんなこんなでモスクを出たころには18時を過ぎていて入り口にはcloseの文字が。警備員さんに追い返されている観光客の姿もありました。
ギリギリ入れたのはよかったけれどやっぱりあの天井を見れなかったので不完全燃焼でした…!
コンスタンティノープル競馬場
さぁ、本日の最終地点は「コンスタンティノープル競馬場(ヒッポドローム)」
読んで字のごとく、東ローマ帝国時代に競馬場だった場所ですが…いまは人々が集う広場って感じ。
ただ観光地になっているだけの理由はあって、広場には3つの柱がででーんと立っております!
上の写真の柱は、蛇の頭の部分が折れてしまっているんだとか。なんか溶け具合が青銅っぽいよね。
写真(左)がコンスタンティヌス7世の柱。
本来オベリスクはひとつの岩から切り出すものなので、ブロックを積み上げてできているこれは正式にはオベリスクという扱いではないんだそう。
写真(右)トトメス3世のオベリスク(別名:テオドシウス1世のオベリスク)
エジプトのトトメス3世が作らせたオベリスク、それが点々と運ばれてきて最終的にテオドシウス1世がここに置いたものなんだって。
もともとは財宝で彩られていたけど、過去の他国・他軍との戦いで全部はぎとられてしまったとか。
侵略と略奪の世界に思いを馳せると同時にだんだんと日も暮れてきたところでツアーは終了。
イルケルさんにすぐそこのホテルまで案内してもらいました。最後まで頼りっぱなし!!なにからなにまでありがとうございました!!
いったんホテルに帰ってきたのはいいものの、3時間くらいしか寝てないし歩き回ったから眠くて眠くてしょうがねぇ!!
できればハマムやディナーに行きたかったけど、部屋に戻ってベッドに倒れこんだら動けなくなって即寝でした〜(笑)
2日目のスケジュール
- 8時20分朝食
- 9時00分ツアー開始
- 9時15分地下宮殿バシリカ・シスタン
- 10時00分トプカプ宮殿
- 12時10分昼食ロカンタ
- 13時30分グランドバザール
- 14時10分エジプシャンバザール
- 14時30分エミノニュ広場ショートクルーズとサバサンド
- 16時20分トラムで移動エミノニュからスルタンアフメット駅へ
- 16時30分アヤソフィア
- 17時55分ブルーモスク
- 18時30分コンスタンティノープル競馬場跡
- 19時30分ホテル帰還&就寝まさかの寝落ち
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