「江戸あられ竹仙」昭和レトロ感あふれる昔ながらのお煎餅屋さんが素敵

本郷三丁目にある煎餅屋さん江戸あられ竹仙
江戸あられ竹仙に行ってきました

上野恩賜公園の不忍池から湯島、本郷三丁目へ歩いているときにたまたま素敵な米菓屋さんを見つけてしまいました!

年季の入った木造建築の古びた外観が特徴。ショーケースにはたくさんのあられやお煎餅が並んでいて、その昭和っぽさがすごく魅力的です。

なかには「塩分を使用していないあられ」があったりして、意外なお煎餅やあられに出会える老舗「江戸あられ竹仙」を紹介します。

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本郷三丁目で出会った昭和レトロなお店

湯島ハイタウン・切通坂を抜け本郷三丁目駅方向へ、あてもなくぶらぶらと歩いている途中、向かい側に気になるお店を発見。

シャッターが閉まっている店が並ぶなかひとつだけ営業しているお店が!

警視庁本富士警察署前の交差点にある煎餅屋「竹仙」

遠目だとパン屋さんに見えた

お店は木造かな? かなり年季が入っているように見えます。

ショーケース(?)ガラスの奥にうっすらと茶色いものが並んでいるのが見えたので「パン屋さんかな~」なんて考えながら信号を渡ってみると…。

昔ながらの趣のある店構えが特徴「江戸あられ竹仙」

趣のあるお店「江戸あられ竹仙」

んんっ? どうやらパン屋ではなさそう…。

私の気になるセンサーがピピン!っと反応したのでもっと近づいてみることに。

昭和30年創業の老舗「江戸あられ 竹仙」

和レトロな江戸あられ竹仙の店構え

木製のガラス戸、年季と趣を感じさせる

木製サッシの戸の奥を覗いてみるとそこにあったのはたくさんの「あられ」と「お煎餅」

なるほど~「あられ屋さん」だったのね!

海苔巻きあられ、東男。名前が江戸らしい

東男(あづまおとこ)100g=330円

都会っ子なもんで、量り売りのグミや飴玉みたいにお煎餅が売られているところを見るのは初めて。

海苔巻きじゃなくて「東男」って名前がついてたり、こういうの無駄にワクワクするな〜!

煎餅ひとつひとつに和風の名前

満月100g=240円、小菊100g=250円

こちらは満月と小菊。小粋な名前だねぇ。

その下に見える海苔巻き「元禄」。さきほどの「東男」とは別物で海苔巻きだけでも数種類ありそう。すごい!

店内はまるで昭和レトロの世界

江戸あられ竹仙の店の中

こじんまりとした店内

営業中かどうかもわからなかったので少し迷いましたが、せっかくの機会なのでお店の入ってみることにしました。

建てつけの悪い入り口(ドアノブが左回しで珍しい)から中に入ると、ご主人が静かに迎え入れてくださいました。

昭和レトロなお店「江戸あられ竹仙」

昭和レトロな雰囲気

店内は煎餅やあられが入った瓶や棚でいっぱい。もともと手狭なのでお客さんが2~3人はいったらスペースがなくなってしまいそうです。

そして置いてあるものすべてのものに年季が入っていて「昭和レトロ」を体現したかのような趣が!

煎餅が入った硝子の瓶。角猫瓶・丸猫瓶・地球瓶という名前らしい

いまでは珍しいガラスでできた角猫瓶・丸猫瓶・地球瓶

ほら、これとか!

ガラス瓶、駄菓子屋にありましたよね。まるっこくてレトロでかわいいなぁ。

手前から1つ目が角猫瓶、2つ目が丸猫瓶、一番奥に見えるのが地球瓶っていうんだって。

最近はプラスチック製しかみかけないしガラスでは製造されていないのかな〜!って思ったらアンティーク・ビンテージ雑貨として人気が高いみたい。わかるわ、可愛いもの。

薬棚のような煎餅を入れる棚

千と千尋の神隠しに出てくる薬棚みたい

あと目を引くのは、この木製の棚。

金具付きの小窓がずらりと並んでいて「千と千尋の神隠し」に出てくる薬棚とか、銭湯の下駄箱のような雰囲気が。

昭和レトロ感あふれる煎餅棚

小さな扉ごとに違う種類の煎餅やあられが入っている

わかるかな? 奥に見えるのが表通りの交差点です。

表通りから見えているショーケースの裏側が、店内の棚になっているんです。不思議な構造ですよね〜。

ずっとお店の中を見ているだけじゃただの変な人なのでそろそろ注文。

海苔巻きせんべいが好きなのでご主人に聞いてみると「固めが2種類、サクサク系が4種類、その中で焼き海苔を使っているのが1種類ある」とのこと。

海苔巻きせんべいが6種類もあるなんてびっくり!!

悩みましたが、固めの海苔巻きと焼き海苔を巻いたものを100グラムずつお願いすることに。

竹仙が掲載されている雑誌の切りぬき

「カリッと江戸の粋」雑誌の切りぬき

「あとひとつ、なにか頼もうかな〜」と店内をキョロキョロ。

ここで気付きました、お煎餅が入った木製の棚、見た目はかわいいけれど商品名が見辛いのが難点だ…。

自分で選ぶのは諦めてご主人におすすめか聞いてみると、白醬油を使った「笹舟」を教えてくださいました。

白醤油のお煎餅「笹舟」

白醤油仕上げ「笹舟(ささふね)」

見るからにサクッとしていて美味しそう!

変わり種だと「山椒のあられ」もおすすめとのこと。

あともうひとつ教えてくださったのは「塩分を使っていないあられ

上野や本郷三丁目には順天堂、東京大学医学部病院などの大きな病院があるので、

病気で塩分を取れないかたのために「塩をつかっていないあられ」を置いているんだとか。

塩分のないあられを食べた方の感謝の手紙

塩分のないあられを食べた方の感謝の手紙

表にも貼ってあったこの絵葉書↑はお礼の手紙なんですって。確かにお土産に重宝できそう。

どれも気になるので迷いましたが、変わり種の「山椒あられ」に決めました。

包装紙で包んでもらい、だいたい800円くらいだったかな?

切通坂を下り上野駅へ

切通坂を下り上野駅へ

散歩土産もゲットしたところで、この日の散策は切り上げ!!

夕日に照らされる湯島ハイタウンを横目に上野駅に向かいます。上野〜湯島〜本郷三丁目楽しい散策でした!!

素材の味を感じる、美味しいあられ

上野散策して買ってきたあられ、せんべい

包装紙も渋い

さて、家に帰ってきたところで早速お味見といきましょう!

包装紙にくるりと包まれたお煎餅を取り出します。

山椒のあられ、海苔巻き2種類を買った

山椒のあられ、海苔巻きあられ2種類

左から山椒のあられ、焼き海苔巻き、硬めの海苔巻き。

焼き海苔と焼いていない海苔の色の違い

焼き海苔と焼いていない海苔の色の違い

焼き海苔と、焼いてない海苔の色が全然違いますね。

早速食べて比べてみます。

ぴりっと辛い山椒のあられが美味しい

ぴりっと辛い山椒のあられが美味しい

硬めの海苔巻きはバリッと歯ごたえバツグン。煎餅感が強め。

焼き海苔巻きはパリサクッとしていて軽やか。あられっぽさがあったかな。

どちらも噛むたびに海苔の風味、醤油と香ばしさと米の香りが出てきて素材の味が生きた美味しさ。

変わり種の山椒あられはピリッと舌先がしびれるほどよい辛さ。ついついもう一つ食べてしまいたくなるクセになる美味しさでした。

昔ながらのお煎餅ってこんな感じなのかな〜と勝手に懐かしい気持ちなれる、素材の味を生かした素朴で美味しいお煎餅でした!

ここからは余談なんだけど。

さすがに300gのおせんべいを1日で食べきることはできず、5日後に残しておいた海苔巻きせんべいを食べてみたんですよ。

「湿気てもしょうがない」と思っていたのにお煎餅をひとくち噛むと口の中からバリっといい音が!

お煎餅は湿気るどころか、パリッと食感が残ったまま美味しさもほとんど変わらない状態だったんです。

小さな輪ゴムでビニール袋の口をギチギチに縛るご主人の袋の縛り方を真似したのが良かったのかもしれませんが、本気で驚かされました。

お店の外観も昭和レトロで素敵!今度は白醤油仕上げのお煎餅と、塩分なしのあられを食べてみたいな!

江戸あられ「竹仙」営業時間・アクセスなど

アクセス 都営大江戸線・丸の内線「本郷三丁目駅」から徒歩5分
地下鉄メトロ千代田線「湯島駅」から徒歩10分
住所 〒113-0033
東京都文京区本郷3丁目41-6
電話番号 03-3811-3268
営業時間 11:00-18:00
定休日 なし
特徴 日曜営業

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