日本でもビールのCMでシーギリヤロックが使用されるなど、なにかと話題の「スリランカ」が旅行先・観光地としてアツいんです。
そんな南アジアの島国スリランカにある世界遺産「シーギリヤロック」に実際に登って絶景を満喫してきました。
南アジア周辺国に比べ、スリランカは思った以上に観光地として発展していて、素敵な観光スポットがたくさんあるので女性の旅先にもオススメです!
シーギリヤロックに登る予定の人・どんなところか気になっている人は、ぜひ旅の参考にしてくださいね!
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スリランカの世界遺産『シーギリヤロック』に行こう!
よく一緒に旅行する友人が「シーギリヤロックに行きたい」と言ってきた、軽率にスリランカ旅行に行ってきたんですけど…
スリランカ、シーギリヤロック、マジで行ってよかった!です。
シーギリヤロックってどんな世界遺産?
ざっくりいうと「樹海の中にそびえたつ、高さ200mの巨大な岩の上にある宮殿の跡」
これだけだと「えっ…何がいいの?」と思ってしまうかもしれませんが、この大きな岩の上から見る景色がとにかく絶景なんです!
スリランカにある世界遺産シーギリヤロックでは360°大パノラマの絶景を堪能したり、こんなフォトジェニックな写真を撮ることができます。
そもそも、なぜ樹海の中にこんな宮殿跡があるのかというと…。
5世紀後半、当時 王位争いをしていた兄弟のひとりが自らの父を殺し、王位継承したことが関係しているそう。
王になったはいいもの、弟に報復される!
という恐怖から逃げるように都を樹海の中の巨大な岩の上に移したんだって。
簡単に言えば、お家騒動。大〇家具かよ!
こんな経緯や歴史からシーギリヤロックは「要塞都市」とも呼ばれていて、スリランカに行ったら必ず行きたい観光スポットのひとつなんです!!
さらに頂上には、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のような宮殿跡が残っていて、景色の美しさから「空中宮殿」と言われることも…!
おいおい、保育園児時代に何百回ラピュタ観たと思ってるんだ? こりゃ行くしかねぇゼ!
さてさて今回の旅の空路ですが、成田空港から香港、そこから乗り継いで(トランジット)、スリランカのコロンボ空港というルート。搭乗時間は約9時間でした。
さらにコロンボからシーギリヤまでは車で移動すること約4時間。なので単純に考えると合計13~15時間の移動時間。
空の旅に不慣れな人間(私)には覚悟が必要…
だけれど、これもひとえに360°大パノラマ絶景のため! 意を決してスリランカにひとっ飛び!
実際にシーギリヤロックに行ってきました!
ここからが旅行記の本編! じゃんじゃん写真をのっけていきます!
スリランカ…太陽の光が、赤土に反射してめちゃくちゃ眩しい~!
汗っかきな私にとってこの日差しはキツイ。すでに汗がタラタラ。
持ってきた飲み物の量が足りなかったかも…サングラスがあればよかった…と少し後悔。
乾いた暑さだから、まだ大丈夫(だけどツライ…)
外国人観光客の入場料は4,500スリランカ・ルピー。
そう、結構お高いんです…。
ツアーで訪れている場合は、もともとのツアー料金に入場料が含まれている or 事前にガイドにお金を支払う場合が多いので並ぶことはないでしょう!
内堀に渡された橋を渡り、古都シーギリヤ跡地に入っていきます。
当時はこの堀にワニや毒蛇がうじゃうじゃいたんだって!怖っ!
ただの堀でも立派な防御策なのにどんだけ仕掛けてるのって感じですよね。
古都シーギリヤが要塞都市が言われる理由が少しわかった気がする!
入ってすぐ、正面向かって右手に見えたのは発掘が進んだ庭園跡。
柱跡や壁の基礎などが残っています。本当に樹海の中に都があったんだなぁとしみじみ実感。
犬はもちろんのことイグアナ? トカゲ?も普通にいてパタパタと道を歩いてます!
一方、左手は未発掘。
手付かずのままなので地面を掘り返せば宝石が散りばめられた装飾品など様々なものが出てくるらしい…!!
ここを掘ったらお宝ザクザク!?
古都シーギリヤでは水路の作りがかなり発達していて、例えば上の写真の丸いマンホールのような部分は噴水口なんですって!
水路に流れる水の水圧を使って噴き出す仕組み。機械もないのにすごいもの作るね~!
庭園だけでもこの技術力、シーギリヤロックの上の宮殿はどんな造りになっていたのか、俄然興味が湧いてきます。
王族だけが使っていた大きなプールの跡地を見ながら古都シーギリヤの庭園を歩いていくと…
いよいよ目の前に現れました!
これが高さ約200mの巨大な岩シーギリヤロック!!
お目当の巨岩が目の前にあることに感動!! 写真で伝わりきらない迫力がッ!
逆光なのが悔しいッ!!
近づけば近づくほど目の前がシーギリヤロックでいっぱいに。
これから目の前のシーギリヤロックに登るんだと思うとワクワク!
さっそく世界遺産をバックに記念写真を撮る!
記念撮影のセンスがなさすぎ!!
なんだこの棒立ち!!!
せっかく世界遺産シーギリヤロックに来たのに!!もっと両手上げてみたり、ジャンプしたりポーズとろうよ自分!!
と反省した1枚です。こんな写真にならないためにも、記念写真を撮る前に水分補給して元気を取り戻しておくことをおすすめします。
いよいよシーギリヤロックを登る
待ってろ絶景! 登るぞシーギリヤロック!
シーギリヤロックの階段はムーンストーンで作られています。
ムーンストーン(月の石)というだけあって、夜暗闇の中でも足元が明るくなるんだそうです。
階段を少し登ると、2つの岩が!
岩と岩が支えあってできた隙間をくぐりながら進みます。崩れてこないか少し心配に(笑)
もちろんここも人気の記念写真スポット。岩を持ち上げるトリック写真のようなポーズをとっている人が多かったです!
また階段かいッ!
写真から階段の角度の急さと絶望加減が伝わるかな? このあたりからタオルが手放せなくなります。汗ダラダラ(笑)
この階段を登り切れば3分の1の高さ。その先に待ち構えているのは休憩スポットと綺麗な景色なのでここは一気に登り切るッ!!!
もう絶景じゃない!?
※画像をクリック・タップすると大きい画像で見ることができます。
この時点ですでに綺麗な景色! 空と樹海の境界線がくっきり! どこまでも続く木々と空の青さに感動…。
頂上に行けばもっと素敵な景色が見れると思うと、もうひと踏ん張りできそう!
綺麗な景色を見ながら一息ついたところで、先へ進みます。木の板でできた足場(不安)を渡ると分かれ道が。
1つは壁画『シーギリヤ・レディ』を見るための螺旋階段、もうひとつは『鏡の回廊(ミラーウォール)』。
まずはシーギリヤ・レディへ! これが本当のレディファースト!
シーギリヤレディ・鏡の回廊
シーギリヤ・レディは螺旋階段を登った先の岩の溝となっている部分にあります。
もともとは500体ほど描かれていたのですが現在残っているのはわずか18体。
描かれている王妃たちはひとりひとり肌の色が異なっています。つまり異国の女性も連れて来たってことですね。
少し前までは撮影はOK(フラッシュ禁止)でしたが、2017年5月の時点では壁画の劣化を防ぐためにカメラ撮影は一切禁止になっていました。
シーギリヤ・レディを見て螺旋階段を下りた後は『鏡の回廊(ミラーウォール)』へ。
ミラーウォールというだけあって、この岩の壁、作られた当時は鏡のように反射するまで磨かれていたんですって。
確かに角度を付けて壁を見てみると、若干だけど光が反射しているように見える!
昔の技術ってすごいな!
鏡の回廊を抜けると見えたのは、要塞都市らしい防御策のひとつ。
木の後ろに隠れてしまっていますが大きな岩の下に、縦に並べられたいくつかの小さな岩があるのがわかりますか?
実はこれ、『敵の侵入があったときに上から落とす防御用の岩』
下の小さな岩がストッパーになっており、それを崩すことによって地上に大岩を落とす仕組みだったんだって。
上から岩が落ちてくるトラップ…それはもうインディージョーンズの世界じゃん!
ライオンテラス
ライオンテラスという場所にでました。広場の中央にライオンの足を模した岩があります。
シーギリヤロックがライオンロック(lion rock)とも呼ばれている理由がこれ!
昔はライオンの足だけでなく頭部もあり、ライオンの開いた口がこの先への入口になっていたらしい。
ヒュー!ライオンの口から宮殿に入るとか超イかしてる~!!
ここまで来て大体3分の2。 ここが最後の山場ですね。
残り少し一気に登るぞ~!と岩を見上げていると不穏な物体を発見…。
ゲー!岩肌に張り付いている黒い物体、ぜーんぶスズメバチの巣なんだって!
このときは、暑さで脳がやられていたので「ふーん…」って感じだったけど怖っ!
キツい階段を登れば、ほぼ頂上に到達!
ここまでおおよそ1時間ほど。絶景はもうすぐすこ!
頂上から見る360度大パノラマの絶景
目の前に広がるこの絶景。圧巻…!
1200段…頑張って登ってよかった…。360度の大パノラマどこをみても美しい景色で感動しました。
地上と空の境界線がくっきりと分かれていてどこまでも続いていく、こんな素敵な景色を見ることができる場所は少ないのではないでしょうか!?
パッと撮った写真がすでに素敵!
どうやって撮っても、すべてインスタにアップしたくなるからすごい。
ぷかぷかと浮かんでいる雲も可愛いし色のバランスもいいし、超おすすめフォトスポットです!
写真の奥にみえる木の下がよい避暑地になっています。
シーギリヤロックの上は炎天下で暑いので登る際は飲み物を多めに持っていくといいですよ!
ちなみに私は水分不足で少し頭がボーっとしていました…。
赤土でできたレンガが積みあがっている感じとか、まんまラピュタ!!
シータとパズーがラピュタに降り立ったときについた庭園のような場所が目の前に…。
結局、人がいなくなって宮殿跡になってしまったところも、まんまラピュタじゃん!!
樹海にまっすぐ伸びている道が見える。
さっきまで、あそこを歩いていたんだな~!!
庭園が残っていたころの景色は、どんな風だったか想像してみると楽しい!
壁の基礎がだんだんと間取り図みたいに見えてきました。
もしくはFFのタクティクスオウガのゲームの世界みたい。
岩の上に宮殿を建てるってやっぱり正気じゃないよね。
景色もさることながら、頂上の宮殿跡もすごい。
5世紀に、岩の上に宮殿ましてやプールまで作っていたなんて想像もつかないなぁ。
玉座も残っていたのだけれど、当時の王様はどんな気持ちでここにいたんだろうね。
いつきてもおかしくない弟の報復に怯えていたんだとしたら、精神的にきつそう…。
絶景を満喫したところで、シーギリヤロックを下山(下岩?)
滞在時間は合計2時間くらいかな。
登りでは見かけなかったのですが、降りていった先の道ではアジアお決まりの「お土産買って~」と声をかけてくる人が寄ってきました。
でも全然しつこくなかったので何とかなりました(インドはもっとすごかった…)。世界遺産だからそのあたりはしっかりしているのかな。
まとめ:森の中の孤独な王宮シーギリヤロック
シーギリヤロックの頂上に着く頃、暑さにやられていたのであまり写真を撮れなかったことが心残りですが、その分しっかりと景色を目に焼き付けてきました。
緑と青のコントラストがすごく綺麗だったなぁ…!
王宮の跡地のまわりは森しかなくて、逃げるように作られた孤独な王宮だったのではないかと思いを馳せることができました。
スリランカの歴史に触れながら絶景を堪能できるシーギリヤロック、世界遺産になっているだけあります。汗だくになりながらも登る価値は十分にありました。
岩に登るといっても階段で登りきることができるので、足腰が悪くなければ老若男女 幅広い年代の方にオススメ!
今度はGoProか、ドローンを持って行きたい!
必要・持っていた方が便利なもの
①水・飲み物(必須)
500ml以上推奨。暑くてとにかく汗かきます。私は500mlのペットボトルでは足りませんでした!
関連記事:【今日の4コマ】後悔、シーギリヤロックの頂上で【スリランカ旅行記】
②タオル(必須)
とにかく暑くて汗を(以下省略)
頭にかぶれば日よけにもなるので、すこし大きめのタオルがおすすめ!
③日焼け止め(推奨)
汗で落ちないもの、簡単に塗り直しができるタイプがおすすめです。
④虫よけグッズ(心配なら)
スリランカは蚊が多い!虫除けスプレーや虫よけパッチ、リングを持っていると心強いです。
私は日本で買ったリングを付けていったので刺されずに済みました!
おすすめの服装や靴
基本的に半袖半ズボンのようなラフな格好でOK!
日差しが強いので、帽子は必須。そのほかにサングラスやUVカット効果などがある薄い上着などあるとGOOD!
靴は履きなれたカジュアルで軽いもの(スニーカーなど)がおすすめ。
頂上まで約1200段の階段が続きますが、そこまで足場は悪くありません。登山靴のような重いものは不要かな。
サンダルで登っている人もいたので、あまり気にする必要はないです。
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