映画『君の膵臓をたべたい』感想。二人の青春物語に涙が止まらない

映画「君の膵臓を食べたい」の完全試写会に行ってきた感想です。

年甲斐もなく映画館でボロボロ泣く妖怪こと、おしゃキミ(@Osha_Kimi)です。

先日、2017年7月28日(金)公開の映画「君の膵臓をたべたい」完成披露試写会に行ってきました。

膵臓(すいぞう)を食べたいという衝撃的なタイトルに驚きましたが、内容は2人の高校生の儚い青春物語でした

2016年の年間ベストセラー第1位に輝いた原作小説が「泣ける」と話題の作品だったので、身構えていたのですが案の定、上映中にポロポロ泣くっていう。いい大人なのに!!

というわけで泣ける映画のおすすめ「君の膵臓をたべたい」の感想をネタバレを含め書いていきます。

『君の膵臓をたべたい』恋とも友情とも言えない二人の青春物語

映画「君の膵臓をたべたい」あらすじ

君の膵臓を食べたい感想 山内桜良と僕
引用元:映画『君の膵臓をたべたい』オフィシャルサイト

「君の膵臓をたべたい」という衝撃的なタイトルの作品ですが、カニバリズム(食人)的なストーリーではありません。

簡単なあらすじはこんな感じ。

高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに教師となった【僕】。彼は、教え子と話すうちに、彼女とすごした数か月を思い出していく。

膵臓の病を患う彼女が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、【僕】と桜良は次第に一緒に過ごすことに。

しかしそんな日々はやがて終わり迎える。桜良の死から12年。結婚を目前に控えた彼女の親友・恭子もまた【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していた。

桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いとは…。

はい、ここで『主人公 × 病気の同級生 = 泣ける映画』の法則が成り立ちました。

ざっくりいうと、重い病気にかかっている女の子とその秘密を知ってしまった男の子の青春を描く王道のストーリー。

しかも企画・プロデュースは、あの「世界の中心で愛を叫ぶ」を担当していた方。つまりドストレートに泣かせにくる映画です

ってことで、あらすじはこれくらいにして映画「君の膵臓をたべたい」の感想へ!

映画「君の膵臓をたべたい」の感想

君の膵臓を食べたい感想 太宰府天満宮もロケ地になっている
引用元:映画『君の膵臓をたべたい』オフィシャルサイト

“セカチュー系の泣かせにくる映画”だと、わかっていたはずなのに…。歳をとったせいか涙腺がガバガバ。

観賞中、頬をつたう、涙、涙、涙!

嗚咽をあげるようなものではなく、ただただ涙が溢れてくるこの感じ。

終盤、劇場内のいたるところからすすり泣く声が…

病気が絡んだ青春ドラマ、しかも泣ける! なんて表現すると、どうしても「病気の辛さやリハビリの過程を描いた話」を想像しがち。

ですが「君の膵臓をたべたい」では病気の辛さはほとんど描かれていません

そもそも【僕】の視点で進んでいくストーリーの中では、桜良は病気で死ぬことが決まっているようにはみえないです。

むしろ序盤の展開や二人の会話には、少女漫画のようなピュアさがあって可愛い!!

周りからみると対照的で不釣り合いな二人。ですが【僕】の他人と関わらない一匹オオカミな部分と、桜良の天真爛漫で自由奔放に見える部分がうまく噛み合っているんです。

なんといっても二人が旅先のホテルでやっていた『真実と挑戦ゲーム』の初々しさ。眩しくて眩しくて、見ているこっちが照れました。もちろん切なさもありますが…。

冗談なんだか本気なんだかわからない二人の会話が面白いから、”病気の怖さ”みたいなものはあまり感じることなく話は進んでいき、

そのせいか、病気で死別する悲恋物の”感動”とはまた違う印象を持ちました

個人的にキミスイで描かれているのは、恋人たちや愛する家族との別れではなく『名前をつけることができない曖昧な関係のふたり』の出会いと別れだったのかなと。

『桜良と【僕】』という、ひとり対ひとりの関係を描いた物語として受け止めたいと思いました。

恋と呼ぶにはまだ足りず、友情と呼ぶには、二人だけの秘密が多すぎた…

主演2人のピュア感に惹き込まれる

兎にも角にも、主役の北村匠海さんと浜辺美波さんの演技がこの映画を作ってる言っても過言じゃないです。あのピュア感、どっから出てくるの?って聞きたくなるレベル。

浜辺美波さんが演じる桜良はいい子ぶりっこなセリフ回しが多くて、最初の方は「なんだこいつ」って感じなのに、中盤からは健気で可愛い娘にしか見えないですし、

北村匠海さんが演じる【僕】は他人に興味がなくてぶっきらぼうでつまんないやつなんだけど、だからこそたまに出る感情の揺れがめちゃくちゃ響きます。

間違いなく、この2人のピュアさがあってこその映画でした。

想いが溢れ出る瞬間の演技が泣ける

映画を見ながら私が泣いた場面がいくつかあるのですが、そのほとんどが病気関連ではなく「人の想い」が溢れ出すシーンでした。

例えば、桜良が亡くなったとき。

序盤の伏線で、終盤の展開が読めていたので桜良の死因や亡くなったことに驚きはありませんでした。「あぁ、やっぱりか」という感じ。

ただそのあとに【僕】が号泣するシーンがあって、そのセリフに一番泣かされたんですよね。

君の膵臓を食べたいの僕を演じた北村匠海さん号泣シーン
引用元:映画『君の膵臓をたべたい』オフィシャルサイト

【僕】が涙を流す瞬間のセリフ、【僕】の心が少し露わになった気がして。想いが溢れた瞬間に見えて。

このシーン、【僕】を演じていた北村匠海さんの演技がすごく良かった。素直に拍手。

気が付けば私自身、泣きながら「そうだよなぁ、そうなるよなぁ…よく頑張った」って、なぜか【僕】を抱きしめてやりたい気持ちになっていましたから。

12年後の恭子を演じた北川景子さんが泣くシーンも感動的でジーンときてしまった…。

ただ北川景子さんの美しさを目に焼き付けたい気持ちと、涙をこらえるのに必死な気持ちがごちゃごちゃに混ざってしまって純粋に見れなかったのが反省点ですね(美人に弱い)

映画全体的の話に戻りますが…「君の膵臓をたべたい」というタイトルを付けながらも膵臓の病気に重きを置かず、人との関係性を軸にしたストーリーだったのが意外でした

けれど最後まで観れば、なぜこのタイトルなのかも納得。展開やスピードは飽きさせもせず、遅すぎず、ちょうどよい塩梅でした。

この映画は身近な人を亡くした経験があったり、今大切にしたいと思うパートナーがいる人ほど心に響く映画です。

爽やかと切なさとが入り混じった感覚が残る、素敵な映画でした!

「君の膵臓をたべたい」個人的総評

おすすめ度 ★★★★☆
泣ける度 ★★★★☆
恋愛度 ★★☆☆☆
10・20代向け度 ★★★★☆
北川景子さん美しい度 ★★★★★

とにかく泣けます。

ただし、病気の辛さはそこまで重要視されていないため、現実感はありません。

それが苦手な人にとっては「お涙頂戴映画」と感じるかも…。

フィクション、王道の青春ドラマを楽しめる方なら映画館に足を運んで見る価値アリ!

特に20代におすすめしたいかな!!

劇中、12年前にさかのぼったときに出てくる「ガラケー」とか、自分の学生時代とかぶるものがあって懐かしい気持ちになるので!

携帯にストラップとかつけちゃってさ!! この懐かしさがズバッと突き刺さるのは今の20代なんじゃないかな!?

それに世界の中心で愛を叫ぶや恋空など、恋愛小説全盛期を過ごした20代なら、「キミスイ」の展開もスッと馴染めると思うんですよね。

王道の泣ける映画好きにおすすめ!

小説版と映画版の違い

君の膵臓をたべたい映画版キャストは北川景子と小栗旬が12年後を演じています
引用元:映画『君の膵臓をたべたい』オフィシャルサイト

そして今回の映画化では【僕】と桜良の親友【恭子】の12年後が取り入れられたため、小説とは異なる演出になっています。

小説と映画版の大きな違いは話の進み方。

映画版では小栗旬が演じる12年後の【僕】が、昔のことを思い出しながら進んでいく回想録になっているんです。

また映画でプラスされている要素も多くあります。「原作を気に入っていて、誰かが考えた続きなんて受け付けられない!」タイプの人は注意が必要。

映画化する際に12年後を描く必要があったかどうかはさておき。個人的には主演の二人のみずみずしさがとても素敵だったので、映画版「君の膵臓をたべたい」を観て良かったと感じました!

公開日と上映劇場・映画館情報

映画 君の膵臓をたべたい(きみのすいぞうをたべたい)
公開日 2017年7月28日(金)
上映劇場情報 映画『君の膵臓をたべたい』公式サイト

 

『君の膵臓をたべたい』って言えるような大切な人に出会いたい!!

と思える素敵な映画でした。おすすめの泣ける映画です。ぜひ恋人・親友・家族、大切な人と一緒に見てくださいね!

以上、【映画】『君の膵臓をたべたい』二人の青春物語に涙が止まらん【感想】でした。

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