西武鉄道「52席の至福」に乗ってブランチコースを堪能!非日常を体験してきました【都心発の観光電車】

西武旅するレストラン「52の至福」予約方法、レビュー
観光電車に乗って非日常的な体験をしよう

「ちょっと珍しいデートしたい!」「非日常的な体験をしたい!」そんな人におすすめのとあるおでかけスポットに行ってきました。

今回紹介するのは東京の池袋駅・西武新宿駅から乗ることができる観光電車、西武 旅するレストラン「52席の至福」

なんと”電車”という特殊な空間でコース料理を満喫…そんな素敵な体験ができるんです。

2月に「秩父三大氷柱」とあわせて行ったのですが非日常感、特別感がたまらないッ…! 電車が好きな人もそうでない人も楽しめること間違いなし!

実際にブランチコースに乗車して撮りためた写真とともにレストラン列車の雰囲気や、料金・予約方法を紹介します。

関連記事:秩父三大氷柱の開催期間やライトアップ、バスツアーの情報をまとめて紹介

西武 旅するレストラン「52席の至福」

観光電車「52席の至福」

観光電車「52席の至福」

『西武 旅するレストラン「52席の至福」』は2016年4月から運行が始まった西武鉄道の観光電車

基本的に土日祝のみ運行で、座席に至ってはわずか52席しかありません。秩父の春夏秋冬をモチーフとした車両デザインが可愛らしい!

ね、この限定感いいでしょ!?

そんな非日常的な空間の中で、著名シェフ監修の季節の美味しい料理を味わいながら優雅な時間を体験することができちゃうんです!

料金とコース、運行について

「52席の至福」は基本土日のみの運行で、主に3つのコースがあります。

それぞれ出発・到着駅、時間帯がことなるのでおでかけプランに合わせたコースを選ぶのがおすすめ!

1. ブランチコース
運行コース ①池袋駅 → 西武秩父駅
10:56発 13:58着
②西武新宿駅 → 西武秩父駅
10:47発 13:58着
運行時間 約2時間30分〜3時間
料金 ひとり10,000円(税込)
※料理・ソフトドリンク飲み放題・乗車料金を含む

私が実際に乗ってみたコース!

少し値段を抑えたい人や、午後の秩父を楽しむ計画がある人におすすめです。

2. ディナーコース
運行コース ①西武秩父駅 → 池袋駅
17:42発 20:04着
②西武秩父駅 → 西武新宿駅
17:42発 20:02着
運行時間 約2時間30分
料金 ひとり15,000円(税込)
※料理・ソフトドリンク飲み放題・乗車料金を含む

コース料理を楽しむならこちらがおすすめ! ブランチに比べ品数が多いのが特徴です。

朝~夕方にかけて秩父散策した帰路にアルコール類も思い切り楽しむ〜なんてできるのがいいところ!

3. IKEBUKUROディナーコース
運行コース ①池袋駅 → 池袋駅
16:43発 19:02着
運行時間 約2時間30分
料金 ひとり15,000円(税込)
※料理・ソフトドリンク飲み放題・乗車料金を含む

発着両方とも「池袋駅」なのが特徴。観光電車の特別感を味わいたい人向け!

上のコースに加えて、時々ですが平日運行コース(バレンタイン運行など)もあります。

おしゃキミ
おしゃキミ

「Anniversaryプラン」を追加で頼むこともできるので記念日や誕生日にもいいかも!!


公式:
西武鉄道「旅するレストラン 52席の至福」

52席の至福の予約方法

予約方法のひとつめ、通常プランの予約は西武 旅するレストラン52席の至福「公式サイト予約ページ」から。

ふたつめは「クラブツーリズム」から。「52席の至福」で検索すれば、三峰神社など有名なスポットをまわれるお得な観光ツアーがいくつか出てきます。

どちらで予約するにせよ、1回の運行で「52人」しか乗車できないので席はすぐに埋まってしまいます。早めに予約しておくのがベター!

おしゃキミ
おしゃキミ

公式サイトなら11日目前までキャンセル無料! とりあえず予約して席を確保しておくのもあり!

諦めないで! 意外とキャンセル空席がある

早めに予約って言ってもさ、突然の思い付きでおでかけしたくなることだってあるじゃん!?

実は私も「52席の至福」の存在を知ったその日にサイトを見たら…

ほんとに偶然、11日後の運行にキャンセル空席があって運命感じて速攻で予約したっていうね(笑)

おしゃキミ
おしゃキミ

2人席ならちょこちょこキャンセルが発生するから諦めずに予約ページをチェック!

▶︎クラブツーリズムで「西武 旅する52席の至福」プランを探す

52席の至福「ブランチコース」写真付きレビュー

キャンセル空席をゲットした数日後、西武鉄道から封筒が届きました。

封筒の中にチケットや当日の案内が入っているので中身をチェック!

52席の至福の乗車チケットと案内

乗車チケットと案内

無事チケットも届いたことだし、秩父についていろいろ調べてみると冬の観光スポット「秩父三大氷柱」が激推しされていることに気づく。

おしゃキミ
おしゃキミ

行かねば!

時間があれば「秩父の氷柱も見に行きたいな〜」と思い、こんな予定↓を計画しながら当日を待つことに。

①「52席の至福」でお昼を食べながら西武秩父へ
②駅でレンタカーを借りて「秩父三大氷柱」を制覇

やってきた運行当日

朝10時56分出発だったので、20分前にはホームにいようと思っていたのですが…

予定よりちょっと遅れて10時50分頃に池袋駅に到着。急いで西武池袋線の改札へ。

自動改札機に「52の至福 西武線 1日フリーきっぷ」を通せばホームに入れます。きっぷは1日何回でも使えるので回収するのを忘れずに!

7番ホームが観光電車「52席の至福」の臨時発車ホームになっているので急いで向かいます。

池袋駅に止まっている52席の至福

池袋駅に止まっている「52席の至福」

い、いた!!!

長いホームの中央まで進むと、たった4両の観光電車が止まっているのが見えてきました!!

もっと写真を撮りたいところでしたが発車まで時間がない〜! 4両目の乗車口へダッシュ(時間には余裕を持って行動しましょう!)

観光電車「西武52席の至福」はレッドカーペットを歩いて電車に乗ることができる

レッドカーペットを歩いて電車に乗る

ん!? 見てこれ!!短いけど足元にあるのレッドカーペットじゃない!?

電車に乗る瞬間から特別感がすごい。

係の方に乗車券(フリーきっぷ)を見せていよいよ乗車! テンション上がる〜!

52席の至福の中、4両目の車内

電車とは思えない空間にワクワク

入って4人テーブルと2人テーブルがそれぞれ4組ずつ。各テーブルにかごがあるのでコートと手荷物くらいなら収納できます。

予約していた席へつくと、添乗員さんが料理やドリンク・車内販売について簡単に案内してくれます。

落ち着いたところで周りを見るときっちり満席。車内の写真を撮りたいならもっと早く来ないとダメですね!

52席の至福テーブルセット

テーブルセットもおしゃれ

見て見て〜素敵なテーブルセット。ナイフやフォークにもロゴが入っていてかわいいんだなこれが!

雫マークのコースターは持ち帰りOKだって! え、嬉しい! いいお土産じゃん! 最強〜!!

そうこうしているうちに電車が動き出してしまった。ついに秩父への旅はじまりです!

季節のコース料理

52席の至福ソフトドリンク飲み放題

ソフトドリンクは飲み放題

電車が出発するとすぐ食事の提供が始まります。ここからブランチコースの料理を一気に紹介します。

▶︎「52席の至福」車内の様子・設備については下でまとめています!

52席の至福ブランチコースのお料理写真

一品目

『秩父産ニジマスの香草マリネとチーマディラーパ みかんのソースで』

チーマディラーパって何? と思いつつ(菜の花です)、みかんソースのかかったニジマスをぱくり。

お、美味しい…ニジマスの淡白で少し甘い身にみかんソースが合わさることで酸味がいいアクセントになりますね。

ペロリと食べてしまいました。正直、もっと食べたい!

一品一品の間隔が割とゆっくりなので、次の料理を待つ間にキッチンや他の車両を見学することができます。

52席の至福キッチン車両を見学

キッチン車両を見学

これは何を作っているのだろう!?

52席の至福ブランチコース「季節のコース料理」

二品目

『鴨とキノコの焼きリゾット ヨーロッパ野菜のミネストラと共に』

おっ、さっきキッチン車両でつくられていた料理が運ばれてきました。

焼いた葉野菜(炙ったキャベツ?)が覆いかぶさっています。中はどうなっているのかというと…

52席の至福ブランチコース「季節のコース料理」

崩すとリゾットになる

野菜のミネストラと焼きおにぎりが。これを崩すようにして食べればリゾットになるわけです。

おっしゃれ〜!しかもめちゃくちゃ美味しかった…。

秩父にあるパン屋さんのパン

くろうさぎのパン

こちらはメインの前に出てきた秩父にあるベーカリー「くろうさぎ」のパン

温かくて美味しかったので、おかわりできたらもっとよかったかな〜! なんてワガママですかね(笑)

52席の至福ブランチコースのメイン料理

メインの肉料理

『秩父ルージュとバルサミコで煮込んだ至福の味わいの豚バラ肉 借金なし大豆添え』

ほろりと柔らかいお肉、味が染み込んでいて美味しい。このソース、パンにつけて二度楽しめます。

借金なし大豆ってネーミングが可愛い。こちらも青菜のシャキシャキ感と相まって口休めにぴったりの美味しさでした。

52席の至福ブランチコースのデザート

デザートのクレープ

『林檎と横瀬の紅茶が香るクレープ』

食べなくても見りゃ美味しいとわかるデザートの登場〜!

クレープの中にクリームが入っているのですが、紅茶とりんごの酸味でさっぱりとした甘さになっていてすごく美味しい。

「よこぜのおいしい紅茶」と一緒に食べると尚よし!

11時すぎから始まったコースは12時45分頃にデザートの配膳が終わり13時前には食べ終わるといった感じでした。

  • 美味しいし見た目もおしゃれ
  • 配膳はスローペース
  • 量はお腹ペコペコ状態で行くと若干物足りないくらい

車内の様子・設備

他の車両の様子をまとめて載せちゃいます。まずは私が実際に乗車した4号車から!

52席の至福の4号車に乗りました

4号車 52冬

52席の至福は2・4両目が客席。

車両の外装イメージは2号車「秩父の夏の緑」4号車「あしがくぼの氷柱」をイメージしているんですよ。

秩父の冬をイメージしたデザインの4両目

4号車の中の様子

どう?電車の中とは思えないおしゃれ空間じゃない!?

いちばん目をひくのは西川材でできた格子の天井。これのおかげか全体的に思っていたよりも広く感じました。

続いて3号車へ!

52席の至福キッチン前

3号車:キッチン車両

ここはキッチン車両。

52席の至福はキッチン車両でシェフが調理している

シェフが調理や盛り付けをしている

キッチン車両の醍醐味はやっぱり、調理や盛り付けを目の前で見れることですね!

コース中も車両を自由に立ち歩いていいので、一品食べ終わったら次のメニューを見に行くなんてこともできます。

普通のレストランじゃなかなかできないよ、こんなこと!

52席の至福、お土産グッズの車内販売

お土産グッズの車内販売

キッチン車両の端にはグッズ展示も。

気になったものがあれば、注文票に記入して降車時に購入することができます。お土産にもぴったり!

続いて2号車…ですが、さすがに写真は撮れませんでした。ってこと1号車へ!

52席の至福1号車は多目的スペース

1号車:多目的スペース

1号車にはな〜んにもありません。座席のない車両。

のんびり窓から景色を見るもよし、広いスペースで踊ってみてもよし!

さらに先頭に進むと運転席を見るができました。

52席の至福トイレも綺麗

綺麗なトイレ、鍵の閉め忘れにご用心

1号車の隅にあるトイレです。電車の中とは思えないほど綺麗なので安心して使えますね。

ただし、鍵の閉め方が特殊なのでちゃんと施錠させているか確認したほうがいいです。

私の前に入っていた人は、鍵が閉まっていないままでした(手を洗っているタイミングだったので事なきを得ましたが)

観光電車52席の至福のテーブル下にはコンセントがあるのでスマホを充電できる

テーブル下にコンセント

各テーブルの足元には携帯充電用のコンセントがあります。

私のスマホは写真を撮っているとすぐに電池がなくなっちゃうのでこれはありがたい!!

車内の様子をざっと見てきたところで最後に「芦ヶ久保駅から西武秩父駅までの流れ」をまとめていきます。

唯一の途中停車駅「芦ヶ久保駅」

52席の至福の停車駅「芦ヶ久保駅」

芦ヶ久保駅 発車案内

コース料理を食べ終わった13時すぎ、52席の至福は「芦ヶ久保駅」に停車します。

20分〜30分、電車を降車することができ乗り降り自由。もちろん駅から出てもOK!(ここ以外の駅では降車できません)

52席の至福の停車駅「芦ヶ久保駅」

芦ヶ久保駅で降車できた

というわけで芦ヶ久保駅を出て、目の前にある道の駅を少し散策。秩父名物の「たらし焼き」を食べたりお土産を買ったり。

あっ! レジで「52席の至福」の乗車券を見せるとバッジがもらえましたよ!

芦ヶ久保駅からあしがくぼの氷柱

「あしがくぼの氷柱」に歩いて行くのは断念

秩父三大氷柱のひとつ「あしがくぼの氷柱」へ行くこともできたのですが…

駅から徒歩10分かかるのでゆっくり見ている時間がないと思い断念。

春をイメージした1号車

春をイメージした1号車

発車時刻に間に合うように戻り、定刻通り電車は出発。

氷柱が見れなくて残念だったなぁ〜と思っていたのですが、が!!

なんと、あしがくぼの氷柱前を通過するとき電車がゆっくり走ってくれるサービスがあったんです。おかげでバッチリ氷柱を見ることができました。

あしがくぼの氷柱前でゆっくり走行してくれる

あしがくぼの氷柱前

氷柱のすぐ近くをゆっくりと通る電車なんて珍しいのでみんなの注目の的になります(笑)

52席の至福からみた「あしがくぼの氷柱」

52席の至福からみた「あしがくぼの氷柱」

電車からこの景色を優雅に眺めることができるのは「52席の至福」だけの特権!

高みの見物とはこのことね〜フフフ!

52席の至福に乗るとポストカードと添乗員さん手書きのメッセージをもらえる

手書きのメッセージ

芦ヶ久保を抜けたあとは、ゆっくり温かいお茶を飲みながら窓の外を眺めていました。

52席の至福から見える武甲山

冬の武甲山

雪がうっすらと積もる武甲山。開拓された形跡のある特殊な山の形が面白くて(ミルクレープみたい)なかなかの迫力。

積もる雪といい氷柱といい、東京とは全然違い景色。もう少しで西武秩父に到着です。

西武秩父駅に到着

52席の至福レッドカーペット

最後もレッドカーペット

約3時間の旅を終えて西武秩父駅に到着。最後のお見送りも足元にはレッドカーペットがありました。

西武秩父駅も「52席の至福」一色

西武秩父駅も「52席の至福」一色

はぁ〜〜〜〜楽しかった〜!

おしゃれなレストランでコース料理食べるのもいいけど、52席の至福の特別感と比べたら…ワクワク度が段違い!!

すごく楽しくて満足度120%の電車旅になりました!

感想:非日常感が味わえて気分最高

52席の至福に向かって駅員さんが手を振ってくれている

手を振ってくれる駅員さんたち

繰り返しになりますが、52席の至福に乗ると「普段と違うことしてる」って非日常・特別感を味わえるのが最高

客層も幅広く、家族連れからカップルまで様々。おでかけ・デートどちらの用途でもおすすめできます。

ただちょっと残念だったのは景色

都心から出発するのでしばらくは住宅地が続くので変わり映えがしないし、埼玉に入ってからも見どころはあれど「絶景ポイント」は少ないかなって印象でした。

私は十分満足できましたが、景色も堪能したい人(あしがくぼの氷柱へ行きたい、電車からみたい!」って人以外)は、桜シーズンから秋にかけて乗るのが良さそうです。

▶︎クラブツーリズムで「西武 旅する52席の至福」プランを探してみる

電車っていう特別な空間で、美味しい料理を食べて素敵な時間を過ごす。ぜひこの感動を味わってほしいですね!!

次の記事:日帰りで秩父三大氷柱めぐり!自然が作り上げる美しい氷の芸術、ライトアップが幻想的で見逃せない!

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