話題の『お金の奴隷解放宣言。』、お金の代わりになる「恩」ってなんなんだろう【無料公開中】

えんとつ町のプペル 無料公開

どうも、おしゃキミです。こんばんは。

Twiiterやネットニュースなどで大きく話題になっていますね、「お金の奴隷解放宣言。」賛否両論でまさしく炎上状態。

無料公開よくないうんぬんの難しい話は抜き(私の脳では処理できないため)にして、私自身の心にもやもやとしたものが残ったのでどこがモヤモヤ要素だったのかを考えてみたいと思います。

参照:お金の奴隷解放宣言。 : キングコング 西野 公式ブログ

話題の『お金の奴隷解放宣言。』について冷静に考えてみたブログを【無料公開】してみるよ

  1. 具体的になんで炎上してるの?
  2. お金の代わりになる「恩」ってなんなんだろう

具体的になんで炎上してるの?

ひとまず例のブログを読んでみた限り、西野さんの主張は

「お金がないからって理由で『えんとつ町のプペル』に手の届かない人がいるのはなんだかなぁ。自分の作品だけでも無料で公開する! で、お金を払いたいと思ってくれた人は払ってください。そういうのもありじゃない?」

ということなんだろうなと判断しました。

この無料公開を高く評価している人がいる一方、憤りを感じている人もいます。そしてTwitterで具体的に怒りをぶつけている人の意見をまとめると要素は下記のように分かれている印象。

  1. 作品を無料で公開することで起こり得る問題への懸念
  2. ブログ記事、無料公開ページにあるあからさまな広告と炎上商法に対する呆れ
  3. 無料公開ページにはなぜか分業制作スタッフのクレジットが存在しない

1.作品を無料で公開することで起こり得る問題への懸念

だったら、もう『お金』なんて要らないです。
僕とあなたの間から『お金』を取っ払います。
引用:お金の奴隷解放宣言。 : キングコング 西野 公式ブログ

このあたりの言葉や「糞ダセー。」が取り上げられて、炎上になっちゃったって感じ。

怒っている人の意見は「なんでもかんでも無料とか格安で提供するのが当たり前になっていくと作り手ばかりが消費していく一方でよくない。それを有名人にやられちゃ困る。」と。

でも無料公開って、音楽業界なんかはyoutubeでフルで公開していたり宣伝手段としてはアリとされてますよね。

まぁこんな私の言葉じゃ、伝わり切らないので無料公開がまずいと思っている人たちの考えはキングコング西野の絵本Web無料公開と「お金の奴隷解放宣言。」は、どこがまずいのか | BUZZAP!(バザップ!)という記事にまとまっているので目を通していただけるとわかりやすいと思いますのでそちらに丸投げして…。。

2.ブログ記事、無料公開ページにあるあからさまな広告と炎上商法に対する呆れ

お金の奴隷解放宣言。というタイトルのブログはLINEブログ上で掲載されており、同ページには様々な広告いわゆるアフィリエイト広告が貼られています。

単純に考えれば、この広告を誰かがクリックしたらそれは西野さんの収入になるわけです。またこれは憶測ですが、LINEブログを使用している有名人には「PV収入」や「ブログ更新収入」があると思われます。

炎上商法と組み合わせれば、どれだけのPV(ページ閲覧数)になっていることやらですね。むしろそれを無料公開してくれないかしら。

そんな冗談はおいといて、特に指摘が多かったのは無料公開ページにも広告がバンバン貼られまくってるってところですかね。(個人的に広告やらなにやらが邪魔して、絵本の良さが台無しじゃ~んって感じ)

結果、炎上商法という手段を選んだところと、無料公開したうえで収入得てるの?! お金はいらないって話をするなら、そういうところどうなのよ…(呆れ)みたいな意見が大多数でてきたと推測されます。

ただし、コンテンツがあってそこに広告を貼って広告収入を得るなんてことは様々なサイトで行われており問題ありませんし、この広告料が西野さんの懐に入っているという確証はありません、というのが事実です。

じゃあ原点に戻って、私がモヤモヤしたところってどこだったんだろうってことになってくる。で、次のところでハッとしたんですよね!

3.無料公開ページにはなぜか分業制作スタッフのクレジットが存在しない

ご理解いただきたいのが、今回の『えんとつ町のプペル』という作品は、『文=西野亮廣、絵=六七質』と説明できてしまうような分かりやすい作りではなく、作画スタッフが何人もいて、作画の前のイメージコラージュを作るスタッフがいて、キャラクターを担当するスタッフがいて、キャラクターを動かすアニメーターがいて、バランスを整えるマネージャーがいて…全員で一枚一枚仕上げている、ということ。
引用:【最低】キングコング西野はゴーストライターを使っていた! : キングコング 西野 公式ブログ

西野さん本人がブログに明記している通り『えんとつ町のプペル』ってそもそも分業制で制作された絵本です。

西野さんが監督として絵コンテを書いて、総勢33人のイラストレーター・デザイナーで絵本制作をしたとのこと。

私はてっきりイラストも西野さんが描いているのだと思っていたのですが、企画の段階から分業制の絵本という形になっていたんですね! で、西野さんがこんなコメントも残しています。

表に出るとき(テレビなどで紹介されるとき)などは、どうしたって『キングコング西野の最新作!』みたいな紹介になってしまいますが、連日、一緒に汗を流してくれているスタッフには最大限の感謝をしておりまして、これも前々から明言させていただいておりますが、出版社とブックデザイナーさんにお願いして、本編とは別で、2ページだけ余分にいただいて、制作スタッフ全員の名前を載せるエンドクレジットを作ります。
引用:【最低】キングコング西野はゴーストライターを使っていた! : キングコング 西野 公式ブログ

しかしながら無料公開ページにはこの製作スタッフ全員の名前を載せたエンドクレジットは出てきませんでした。

引用したブログには「スタッフにも感謝」って書いているけれど、なぜ無料公開ページでは、制作スタッフ全員の名前が載っているエンドクレジットが省かれているのか。

正直、あの無料公開ページだけを見た人は『えんとつ町のプペル』は西野さん一人の作品だと思いかねません

私の中ではここがすごくひっかかって、モヤモヤにつながったことに気が付きました。

お金の代わりになる「恩」ってなんなんだろう

今回の無料公開は、西野さんが何度もおっしゃっている「作品が多くの人に知れ渡ることが大事」という信念があるが故の判断だと思います。ですが、その作品が有名になったとき「西野さんが一人で描いた作品」みたいに有名になっちゃうのって、ちょっと寂しいじゃないですか。

そもそも絵本で分業制にするってスゲー!! 世界初じゃない!? みたいなところから企画がスタートしているし、完成した作品も評価されている。それを活かして素敵なイラストレーターさんの名前とかどんどん発信していけたらそれはそれで素敵じゃない!? と思ってしまうんですよね。

制作スタッフにはお金をきちんと支払っているでしょうし、作品を公開する際はスタッフを明記するなどの契約がなければ違法性はまったくありません。だから完全に私個人が勝手にモヤモヤしているだけなのですが…

西野さん、ブログ上で子どもたち(や無料で読まざるを得ない環境の方)に向けて「恩で返せばいい」と主張してるくらいなので、『えんとつ町のプペル』の制作に携わった方々への、分業制で一緒にお仕事なさった方へ恩は贈らないの? って気持ちになってしまったんです。

一種の”矛盾”みたいなものがモヤモヤ~っと広がっていく感じ。

23万部の大ヒットとなった絵本の印税が分業なさったスタッフにも入るのか、入らないのか契約がどうなっているのかわかりません。

でもお金で支払えばスタッフクレジットを除いて公開してあたかも自分一人で描き上げた作品みたいな見せ方をしてしまっていいのだろうかって。

もしかしたらスタッフ皆さん納得の結果なのかもしれませんし、謝礼を支払ってるのかもしれない。

だけどここまで「恩で世の中回していこうよ!」って発信していく方が、制作スタッフクレジットを掲載しないのってどうなんだろう。

作業に対する報酬を お金で返すか or 恩で返すかっていう二択みたいな感じにするんじゃなくてさ

作業やその技術に対してお金を払うのは当たり前。それに加えて恩も返えせたらいい!って それがかっこいいギブ&ギブじゃない!?

お金のない子のために無料公開。これ自体は気持ちもわかりますし、よいことだと思います(お金がない子の心配をするならネット環境のない子も配慮に入れて、図書館への寄贈でもなんでももっと方法はあったのではないかとは思いますが)。

んで、「いつか自分なりの恩で返してね」っていうのもなんとな~くわかる。

でも!でもです。

価値をお金ではかるのは、比較しやすいし、まさに単純明快。それに対して「恩」って測り方がすごく難しい

お金に代わりうる「恩」ってなんなんでしょうか。

うまく表現できないんだけどさ…無料公開ページにも、制作スタッフの名前をバンバン載せてさ…(それが誠実なやり方な気がする)

それで無料公開してたなら、分業で携わった制作スタッフの名前も知れ渡るかもしれない(名前が売れることの重要性は西野さん自身が証明している)。そういう形で「恩」って返せるよってお手本を見せるとかなんかなかったのかな。

なんて。「恩で返す」の考え方ひとつでこんなに悩むんだから、恩をお金のかわりにしていくのって相当難しい。

本当は、こんなことでグチグチ書いてないでさ、絵本が買えない子供がいなくなるくらいみんなが豊かなれる方法を考えるとか、素敵な作品、それを作る素敵な人、どちらも正当に評価される土壌のつくり方を考えるほうが建設的なんだけどね!

最後に

私の個人の意見ですが、西野さんの行った無料公開からその後のブログ記事を見るにあれは炎上もなにもかも見越したうえで行われたコンテンツマーケティングにように思えました。

コンテンツマーケティングとは、読者にとって価値あるコンテンツの制作・発信をとおして見込み顧客のニーズを育成、購買を経て、最終的にはファンとして定着させることをめざす一連のマーケティング手法です。引用:コンテンツマーケティングとは?潜在顧客に「見つけてもらう」仕組みをつくる :: コンテンツマーケティングなら株式会社イノーバ

最終的にはファンとして定着させることをめざす一種のマーケティング。

例えばジブリの新作ならきっと面白いに違いない、ハマるかハマらないかは別としてとりあえず映画館で観てみようってジブリファンはたくさんいますよね!?

西野さんも、そういうところを目指しているのではないかと。今回の方法のようにまず無料でいいから西野さんの作品を世に知らしめる。そして興味のある(ファンになりえる)人たちだけをターゲットにアプローチしていく。ゆくゆくは西野さんの作品ってだけで買う人が出てくるようになる。こういう循環ができます。

そういう意味では西野さんのマーケティング戦略はすごいです。もくもくと作品を作る職人タイプではなくてあれはクリエイター兼プロデューサーですよね。プロデューサーとしての才能が群を抜いているよな~。

だって炎上もなにもかも西野さんの手の平の上でみんな踊らされちゃったんだもん。

はぁ、最後の方はプペルの話関係なくなっちゃった…モヤモヤをうまくまとめたいと思ったんだけどなかなか厳しい!

以上、話題の『お金の奴隷解放宣言。』、お金の代わりになる「恩」ってなんなんだろう【無料公開中】でした。